COLUMNコラム

ユリの花粉について

2017.08.09

ユリには雄しべの先端に花粉が入った葯が付いています。
この葯(花粉)があってこそ”ユリ”だとおっしゃる方もいます。確かに中心にその色が乗ると、全体的に締まって花弁の美しさも際立ちますね。
しかし、以下の二つの理由により、できれば花粉はとってしまうことをおすすめします。
袋に入っているうちはまだ良くても、そのままにしておくと、やがて中から色鮮やかな花粉が出てきますので、できればそうなる前に取り除きましょう。

 

1.衣類等に付着するのを防ぐ

花粉は洋服や部屋の壁などに着くと取りにくいものです。
また、そのままにしておくと花の中で飛び散り、せっかくの美しい花びらも汚れた印象になってしまいます。花粉があらわになる前に、そっと引っ張って取り除きましょう。
もし衣服ついてしまったら、乾いたティッシュで、こすらずに払うように落としてください。水を含んだティッシュで拭くと、水分とともに色素が布の繊維に入り込んでしまうので要注意です。一番取りやすいのは、セロハンテープ・ガムテープで、軽く押さえるようにポンポンと叩く方法です。

 

 

2.お花を長もちさせるために

お花が咲くのは子孫を残すため、種を残し結実させるためです。
雄しべと雌しべが受粉すると、結実へとステージを変えます。
するとお花は役割を終え、種や実に栄養を与えるため萎れていきます。
受粉をおさえる、止めることでお花は、美しい姿を保ち長く楽しむことができます。
もし花粉が出始めていたら、素手で触ると手が黄色く染まってしまいますので
ティッシュで抑えてとると良いでしょう。