COLUMNコラム
お正月のお飾り
2018.12.17
クリスマスもまだこれからですが、花市場はもうすっかりお正月ムードです。
東洋一の規模を誇る大田市場のセリ場では、
12月の第2日曜日に松市、第3日曜日千両市が行われました。
今年もGREENROADでは、年明けを飾る青々とした松や
艶やかで元気な千両をたくさん仕入れて参りました。
今回は日本のお正月を彩るお飾りや、縁起物のお花をご紹介させて頂きます。
お正月飾りとは
日本では、初日の出と共に歳神様が現れ、
その年1年の実りと幸せをもたらすといった言い伝えから、
歳神様をお迎えするためにお正月の準備をするようになりました。
煤払い(大掃除)や、おせち料理を用意するのもその準備の一つですが、
お正月飾りは、歳神様をお迎えするために飾るものの総称です。
飾る時期
12/13(地域によっては8日)を正月事始めといい、
お正月を迎える準備を始める、とされていました。
この日から少しずつ煤払い(大掃除)を始めきれいにした後、
12月の半ば~年末にかけて早めに飾り付けをするのが通常でした。
最近では日本でもクリスマスを祝うことが普及し、
クリスマスが終わった12/26以降に飾り始めるところが増えています。
飾り始めで避けた方が良い日がは、29日と31日で、
29日は「苦立て」という語呂合わせ、
31日は「一夜飾り」と言い神様を粗末にしているとされ、
縁起が良くないとされています。
元旦~1月7日まで(地域によっては15日まで)を
松の内と呼び、歳神様が家に宿る期間とされています。
松飾りやしめ飾りなどの正月飾りは松の内が終わったら取り外し、
11日に(15日まで飾る地域は20日に)鏡開きが行われます。
代表的なお正月飾り
■門松(松飾り)
歳神様が降り立つ際の目印、宿るための依代の意味もあるとされ、
家に邪気が入らない為に立てます。
地方によって門松の飾り付けは様々です。
関東の場合は、3本の竹を中心に短めの松を添えて、
下の部分を藁で巻くというタイプが一般的です。
■しめ飾り
しめ縄で作った飾りの総称です。
歳神様をお迎えするに相応しい神聖な場所を表すために飾ります。
飾ることでその場所を清め、災いが入ることを防ぐ魔除けになります。
―玉飾り―
しめ縄に縁起物を結びつけたもので、
玄関の軒下や神棚の前に飾ります。
~主な飾り~
藁…豊作への感謝と祈願
橙…家計が代々(だいだい)繁栄するように
裏白…潔白、長寿をあらわす
海老…長寿をあらわす
扇…子孫繁栄の象徴
―輪飾り―
玉飾りを簡略化したもので、
火の神様の入口とされる台所や、水の神様の入口とされるトイレ、
車などに飾り、新しい一年の無事を祈願します。
―しめ縄―
秋に収穫した新しい藁で編んだもので、
縄の太い方が右側になるように神棚や戸口に飾ります。
■鏡餅
鏡餅の名前の由来は昔の鏡に形が似ていたなど諸説ありますが、
歳神様へのお供えとして飾ります。
陰(月)と陽(日)を重ね、福徳が重なるようにという意味で、
大小のお餅が重ね、その上には縁起物の橙をのせます。
■お正月花
ご自宅では年末、お飾りと一緒に用意する方も多いかと存じます。
オフィスでは年末年始のお休みがあるため、年末に飾ると手入れができません。
年明け仕事始めから飾るオフィスが多いようです。
新年を迎えるにあたって
健康で実りある一年を過ごせるますように
縁起物の花材をいれてアレンジしたお正月花を飾りましょう。
―松―
冬の緑がない時期にも緑を絶やさない常緑の木です。
その生命力溢れる姿が不老長寿の象徴といわれています。
―竹―
松と同じように冬でも葉が枯れず、太くて上部な植物です。
多くの根をはり、次々と新芽を出す姿から、
生命力や健康、成長、子孫繁栄の象といわれています。
お正月アレンジの場合は、花材としてでなく花器として使われたりします。
―梅―
冬の厳しい寒さでも、花を咲かせるところから
春を運んでくれるとされ、繁栄・長寿の象徴といわれています。
松、竹と合わせて、松竹梅になりますが、
梅の切り花が手に入らない場合は、縁起の良いとされる菊や蘭を使います。
―千両―
そもそも実物は、結実・実りを連想させ、
花言葉には「富」や「財産」という豊かな表現が並び
商売繁盛の願いを込めて飾ります。
等級により実付きと葉っぱの艶が違います。
―南天―
なんてん→難を転じるという語呂合わせから厄除けや
無病息災の願いを込めて飾ります。
特に鬼門とされている場所に、
葉っぱには咳止めの作用があり、のど飴で有名ですね。
―葉牡丹―
花言葉に「利益」「祝福」「慈愛」とあり、門松の足元などに
アレンジされている姿をよく見かけます。
お花のぼたんに似ているため葉牡丹と名付けられました。
現代では冬でも色とりどりのお花が手に入りますが
さほど種類が豊富でなかった時代に、
お正月の定番になったようです。
現在は品種改良が進み、あらゆる形や色のものが増え
お正月花の域を超えた活躍を見せています。
げんかつぎの大好きな日本人、意味を知っていると
より願いを込めて飾れそうですね。
GREENROADでは、FEATURE~季節・特集のページで、お正月飾りの商品を掲載中です。
お届け日によっては締め切りがございます。
ご検討の方は是非お早目にご注文ください。