COLUMNコラム

オフィス×紅葉

2018.10.12

北海道や東北の山々で紅葉が始まってきました。赤や黄色に染まった山々を見にお弁当を持って紅葉狩りに行くのも秋の休日の楽しみですね。秋空の下で楽しむのはもちろんですが、オフィスの中で、仕事仲間と紅葉を楽しむのはいかがでしょうか。紅葉した枝を組み合わせて花器に活け込んで、オフィスに紅葉風景を持ち込むことができます。秋の総会や、社内イベントで、社員の皆さんが紅葉を囲む特別な秋の催しにになると思います。

 

オフィス×紅葉 3つのおすすめポイント

①秋ならではの紅葉をオフィス内で楽しめます

お花の華やかさとは違い、紅葉の活け込みは、ダイナミックな枝の動きが魅力的です。紅葉で色づいた葉を楽しめるのは秋だけ、秋ならではの植物の表情をオフィスで楽しめます。

 

②納品、引き下げはおまかせ

活け込みの鑑賞期間は5日前後。イベントに合わせて納品とお引き下げいたします。

 

③特別な演出で記憶に残る催しに

クリスマスやお正月は、忘年会・新年会と合わせて社内で集まる企業も多いかと思いますが、秋は紅葉のもとに集まり社内の結束を固めてみてはいかがでしょうか。

花材紹介

オフィスを赤く染める紅葉する枝ものをご紹介します。

 

ドウダンツツジ

春には壷型のかわいい小花を咲かせる街路樹でもよく見かける植物です。夏の清涼感のあるグリーンの表情から一変、秋は葉を少し落として徐々に紅葉します。グリーンの時期よりも乾燥しやすい特徴があります。樹齢150年のドウダンツツジの紅葉が見られる丹波安國禅寺が有名です。

 

ナナカマド

北海道や東北地方では街路樹として植えられ、落葉後の冬は、白い雪とナナカマドの赤い実のコントラストが美しい景色を見ることができます。七回カマドに入れても燃えないという、燃えにくい材質から由来してナナカマドと名付けられました。ヨーロッパ原産のセイヨウナナカマドもあり、別の種類ですが日本のナナカマドと見た目はそっくりです。ヨーロッパでは、神話で雷神トールが増水した川で溺れかけたときにナナカマドに助けられたとされていて、水難のお守りに使われたりと神聖なアイテムとして知られています。

 

ヒペリカム

普段は赤や黄緑の実がアレンジのアクセントになるヒペリカムは、これから時期は紅葉が可愛らしくて秋の花たちともとても相性が良いです。秩父の標高800m程の地域で生産されており、高齢化が進む中出荷されています。葉がより綺麗に色づく気温が下がるこれからが出荷のピークです。 花との相性もよく、トルコキキョウの紫やダリアのオレンジ、赤などの発色の良い花と組み合わせるだけでぐっと秋らしさを感じられます。

 

キイチゴ

赤や黄色、淵だけが深い赤茶に染まったり、グリーンと紅葉した部分がグラデーションのようになったり様々な色付き方が楽しめるキイチゴ。赤ちゃんの手のひらみたいな見た目からベビーハンズとも呼ばれています。産地によって大きさが違うため、様々な大きさの活け込みやアレンジメントで使用できる大活躍の花材です。

 

ユキヤナギ

桜が咲く時期に、枝いっぱいの白い小花を咲かせる低木の植物です。弓なりに垂れる姿から雪柳と名付けられました。枝全体が柔らかいので、夏は爽やかなグリーンの表情が、秋の紅葉に染まった葉は秋風を感じられそうな優しい印象になります。

 

紅葉の仕組みご紹介

私たちが美しいと感じている紅葉の風景は、実は植物にとっては生き残るための準備をしている状態なのです。

 

葉っぱが緑に見える理由

そもそも葉はなぜ緑色にみえるのでしょうか。葉には、光合成を行うための葉緑体という細胞があります。葉緑体にはクロロフィルという色素が含まれており、クロロフィルは光合成のために光を吸収します。私たちが見える光の波長のうち、クロロフィルは緑に見える波長は吸収しません。そのため、吸収されずに反射した色が私たちの目に届いて緑色に見えています。

 

紅葉する理由

気温が25度の環境が光合成の効率が良いため、たくさんの光があっても気温が低くなる秋は植物にとっては光合成のしにくい季節になります。しかし、光合成の効率が悪くなっても葉は養分を必要としています。光合成の効率が悪いのに養分を必要とする葉を残すことは、植物にとって負担になります。また、葉があることで葉から水分が蒸発する点も生きる上でデメリットとなります。そのため落葉樹は、秋になると落葉の準備をします。春から夏の光合成効率が良い季節には、クロロフィルは分解と再生を繰り返していますが、秋はその活動が弱まり、分解だけするようになります。クロロフィルは緑色の色素ですので、再生しないとなると緑色が薄まり、葉が持っているほかの色が現れてきます。それが黄色に染まる理由です。赤く染まる理由はまた別で、落葉の準備のため葉と枝の物質の交換が遮断されます。そのため、葉で作られたブドウ糖が葉に貯まり、紫外線が当たることで赤色の色素アントシアニンが作られて赤色に見えます。

 

オフィス×紅葉

理科の授業のようになりましたが、植物の生態やその特性を知らずとも植物の美しさは誰とでも共有できる素晴らしいものだと思います。知るともっと好きになるのも植物の不思議な魅力の一つです。

オフィスの仲間ともコミュニケーションを深め、互いを知ることで、もっと仲間が、職場が好きになる。紅葉を囲んで仲間との時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。