COLUMNコラム

秋のおすすめ花鉢

2018.09.21

秋の植物はは根の成長も緩やかで、長く楽しめます。外の水やりも暑さに負けずできそうな気持ちの良い気候も育てる上で大切なポイントです。冬の前に楽しめるおすすめの花鉢をご紹介します。(リンドウ・キキョウ・ボサギク・カランコエ・ゴシキトウガラシ)

 

リンドウ

本州・四国・九州が原産地。多年草の山野草です。

 

●置き場所

戸外の午前中の柔らかい日が当たり、午後は明るい日陰になるような場所がベストです。乾燥に弱いので直射日光にずっと当たる場所は苦手です。

●水やり

乾燥に弱いですが水のあげすぎには注意です。土が乾いたら根元から水を上げて鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげてください。花に水がかかると変色しやすいので注意しましょう。鉢底から水が流れ出ることで土の中の空気の入れ替えにもなります。土が乾く、湿るのリズムを付けることが元気に育てるポイントです。乾きすぎているときは、下の葉から枯れたり、黄色く変色したりします。逆に湿りすぎている場合は、花先から茶色く変色したり枯れたりします。見た目の様子に変化があったときは水やりを調整してみてください。

●肥料

花が咲いているうちは月に2~3回液体肥料を水やりの時に混ぜてあげてください。花を咲かすために栄養を必要としますが、たくさんは必要ありません。必要以上に栄養をあげると肥料やけをおこして、葉の変色などにつながりますので肥料に記載されている用法用量を守るようにしましょう。

●お手入れ

花を次々に咲かすために、しぼんだ花は摘み取ります(花がら摘み)。咲き終わった花は、花弁の色が濃くしぼむか、茶色などに変色してしぼみます。茎から切り離すように取り除きます。ハサミを使わずに指でつまんでとることもできます。

 

●花が終わったら

脇芽が確認できる種類は脇芽の上で茎を切ると新しい芽を育てることが出来ます。見ごろが終わっても、冬越しをして翌年に花を咲かせるように育てることが出来ます。花の見ごろが終わると、茎や葉は枯れてしまいますが、地中部分の根は冬越しをすることができます。すべて花が終わったら、地上部2~3cmを残してカットします。霜の当たらない場所で水切れさせないように管理し、翌年の春と秋にゆっくり効く固形肥料をあげます。うまくいけば春になると新芽が出て、秋にまた花をつけます。

 

 

キキョウ

東アジア原産の多年草。秋らしい薄紫や白色の花が咲きます。

●置き場所

原産地では日当たりのよい草原で見ることが出来ます。置き場所もそれに習って日当たり、風通しのよい戸外がおすすめです。半日は日が当たる場所を選びましょう。日当たりを好みますが、直射日光や西日、真夏の日差しがずっと当たる場所は水切れや葉焼けの原因になるので避けましょう。

●水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら根元から水を上げて鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげてください。鉢底から水が流れ出ることで土の中の空気の入れ替えにもなります。土が乾く、湿るのリズムを付けることが元気に育てるポイントです。冬は控えめに、湿らす程度に与えます。庭に直接植えた場合は、なかなか土が乾かないと思いますので、晴天が続いた時などは水切れさせないように注意してください。

●肥料

鉢植えの場合、花がついている間は2週間に一度、水やりの水に液体肥料を混ぜてあげてください。庭に植えた場合は植え付けの際に肥料を混ぜ込んでおけばその後必要ありません。肥料をしっかり与えることで花が付きやすく、茎も太く育ちますが、野草の雰囲気からは離れてしまうので、見た目が気になるようでしたら控えましょう。

●お手入れ

最初の花(一番花)が一通り花が終わったら株の半分くらいで切り戻しをします。切った場所から芽が出てきてまた花を楽しむことが出来ます。(二番花)

●花が咲き終わったら

花が終わり冬を迎えると地上部はすべて枯れてしまいます。根の部分は冬越しできますので、凍結の対策をします。鉢植えの場合は、玄関などに避難させ、庭植えの場合は土の表面にわらなどを敷きます。冬越しの間も水は切らさないように控えめに水やりは続けてください。春になると新芽が出てきて、うまくいけば初夏~秋にまた花をつけます。冬越しの間は日陰でも問題ありません。

 

ボサギク

中国が原産の多年草。ボサギクはこんもりと小さく育つように品種改良されたキクです。2~3年育てると出荷された時の背丈を低くする薬剤が切れて大きく育つことがあります。

●置き場所

日当たりのよい戸外。短日植物なので夜間に光が当たらない場所。日当たりを好みますが、直射日光や西日、真夏の日差しがずっと当たる場所は水切れや葉焼けの原因になるので避けましょう。低い位置でこんもりと咲く花なので、花台やブロックなどで高さを出すと雨の日や水やりで花に泥がはねるのを防ぐことが出来ます。こんもりと咲く分風通しが悪くなりがちなので、雨に当たると花にカビが生えたり、中の葉が蒸れたりする場合があります。雨の日は屋根のある場所に避難させると安心です。

●水やり

土が乾いたら根元から水を上げて鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげてください。鉢底から水が流れ出ることで土の中の空気の入れ替えにもなります。土が乾く、湿るのリズムを付けることが元気に育てるポイントです。

●肥料

花がついている間は2週間に一度、水やりの水に液体肥料を混ぜてあげてください。

●お手入れ

たくさんの蕾をつけ、花が咲くと丸くこんもりと咲きます。終わった花がらをこまめに摘み取ることがポイントです。花がらを摘み取ることで、蕾に日光が当たり花が咲きやすくなります。

●花が終わったら

秋に花が咲き終わったら、地上部を2~3cm残してカットしておきます。ゆっくり効く置き型の固形肥料を与え、冬は水切れさせないようにしっかり寒さに当てます。寒さに充てることで翌年花月が良くなります。

 

カランコエ

アフリカ、東アジア、マダガスカルなどが原産の乾燥に強い多年草の多肉植物です。

●置き場所

雨の当たらない日当たりのよい戸外。雨が当たると加湿になったり、葉や花が傷む原因になります。寒さに弱いため、冬前から初夏までは室内の日当たりのよい場所がおすすめです。花は日照時間が短くなるとつく短日植物ですので、夜間に光が当たる場所は避けてください。

●水やり

土の表面がしっかり乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげてください。冬は土の表面が乾いて3日後くらいにあげ、加湿にならないよう乾かし気味で管理します。

●肥料

5~9月はゆっくり効く固形の緩効性肥料をあげ、10~12月に液体肥料を与えます。夏の暑い時期と、花が付いている間は肥料は与えないようにしてください。根腐れを起こしたり、花付きが悪くなったりすることがあります。

●お手入れ

変色した花や花は随時取り除きます。花が茎の上に密集して咲くので半分くらい終わったら茎の根元からカットします。夏の新芽が出る時期に、新芽を1~2cm摘み取っておくと脇芽が出て、こんもりと育ちます。

●花が終わったら

土から半分ほどの高さの部分を残してカットします。花が咲き終わったあとと、9月ころにするのが良いでしょう。9月に切り戻したあとは翌年株を強くするために一回り大きな鉢に植え替えるのがおすすめです。葉が4枚程ある茎を切り取り、挿し木して増やすこともできます。

 

ゴシキトウガラシ

南アメリカなどの熱帯地域が原産の一年草の植物です。カラフルな実をつける観賞用のトウガラシです。カラフルな葉や実の見た目からハロウィンの時期の装飾にもピッタリです。

●置き場所

日当たりの良い場所を好みます。葉が細かいので風通しをよくしてあげると蒸れを緩和できます。

●水やり

乾燥には強いですが、水切れすると葉がしおれやすいです。土が乾いたら鉢ぞこから水が出るまでたっぷりと与えてください。夏の暑い日差しの下で葉が乾燥しハダニがつきやすくなりますので、葉にも水をかけてあげると予防になります。

●肥料

鑑賞期間が夏~年末までと長く楽しめます。初夏から秋にかけてゆっくり効く固形の置き型の肥料を与えてください。・お手入れ:実がしぼんできたらカットして見た目を整えてください。

●鑑賞期間が終わったら

冬越しは5度以上でできますが、日光を必要とするため冬越し中の水やり管理が難しく観賞用のゴシキトウガラシは一年草扱いになっています。翌年も楽しみたい場合は、しわしわにしぼんだ実から種を取ることができます。種はカプサイシンを含んでいますので、種を触った手で傷口や粘膜を触らないよう気をつけてください。収穫した種は冷蔵庫で保管して翌年の5月ころに種まきするとよいでしょう。

 

飾り方

鉢のまま、飾っても良いですが、ビニールのポットに植わっているものは、プランターなどに植え付けたほうが元気に育ちます。同じ種類のものをプランターに並べて植え付けたり、数種類のものを高さ違いで寄せ植えたりしてもかわいいですよ。