COLUMNコラム

9月のイチオシ花~リンドウ~

2018.09.04

リンドウ                  

Gentiana scabra var. buergeri 

リンドウ科リンドウ属

切り花では9月に出荷のピークを迎える初夏~秋にみなさんのお目にかかることの多い花です。岩手県の安代ブランドが日本一の生産地になっていて、寒暖差のある気候から発色の良さが人気です。秋の始まりを感じる爽やかな青色の花が菊やワレモコウなど秋の花との相性が抜群です。茎が固くしっかりしていて花持ちが良いのも特徴です。

 

 

楽しみ方

そのままの長さで飾っても素敵ですが、お花のついている部分で茎を切り分けることができますので、花瓶の丈に合わせて飾ってあげると一本で様々な表情を楽しむことができます。切り分けて受付やデスク、お手洗いなど飾る場所に合わせて長さを変えても良いですね。丈夫で長持ちな性質ですが、できれば毎日の切り戻しと水換えを行うとより長く綺麗な状態で愛でることができます。トルコキキョウや菊などのフォルムが違うお花と合わせたり、リキュウソウなどの葉物と組み合わせるとリンドウが一層引き立ちます。

 

秋のギフトにおすすめ

「病気に打ち勝つ」「勝利」という花言葉を持っていることから敬老の日のギフトとしても人気が高いお花です。その他にも太陽が出た日に花を咲かせる律儀な性質にちなみ、「正義」「誠実」という花言葉を持っています。リンドウが入ったアレンジメントや花束で、お祝いをの気持ちと一緒に秋を感じてもらえるギフトをお贈りするのはいかがでしょうか。より特別な季節として思い出に残るかもしれませんね。

 

自然のリンドウ

晩秋に咲く秋の代表的な山野草のひとつのリンドウは、自然の中では夜や雨の日は花びらを閉じ、晴れた日に開く開閉運動をします。切花は品種改良がされているため明るさや天気による開閉運動はしません。根は薬用に使われ、生薬の竜胆(リュウタン)が訛りリンドウと言われるようになりました。同じリンドウ科のセンブリと同様、とても苦いことから竜の胆のよう、笑いが止まる苦さであることから、竜胆・別名で笑止草(えみやぐさ)と呼ばれています。

 

身近に感じられる秋

野山に散策にいけなくても、お部屋にちょっとリンドウを飾るだけで秋を身近に感じられます。丈夫で長持ちし、切り分けられるお得なお花です。ぜひ手に取ってみてください。