COLUMNコラム

冬の鉢花その後の管理

2018.12.13

冬の鉢花その後の管理

 

年末年始を彩る代表的な鉢物、ポインセチアとシクラメン。
人気のお花ということもあり、翌年も楽しむには?ということで
管理方法について多くのお問い合わせを頂きます。

 

今回は次のシーズンまでのお手入れ方法をご紹介しますので
よろしければ参考になさってください。

 


 

ポインセチア

Poinsettia

水やりと、光の調節をうまくできれば来年も赤く色づきます。

 

POINT 1 :温かい場所 水やり控えめ が基本

寒さに弱いので主に室内で管理してください(最低10℃は保つように)
室内であっても、窓のそばですと夜間は気温が下がりますのでご注意下さい。

また、加湿を嫌う植物です。水のやり過ぎにはお気をつけ下さい。
与え過ぎると葉っぱが一気に落ちてしまいます。

ただ、葉っぱが黄色くなってぽろぽろと落ちてくるようなら水不足が考えられます。
もし葉のふちが丸まってきているようなら、葉っぱに直接霧吹きをしてください。

 

 

POINT 2 :日当り大好き でも赤くするには‥

ポインセチアは太陽の光が大好きです。特に午前中の光はたくさん当ててあげましょう。

ただし、来シーズンも赤くする為には短日処理が必要になります。
ポインセチアの赤い部分は花ではなく「苞」で、中心の黄色い部分が「花」です。
その花芽を付けることにより、苞を赤くするのですが、
その為にはポインセチアに「夜が長いな」と思わせなければいけません。

詳しくはこちらをご覧下さい。

 

 

POINT 3 :刈り込み植え替えで バランスの良い株に

3月〜5月には、思い切って切り戻しましょう!かなり勇気が入りますが、
ばっさりと1/3くらいに、茎だけにしてしまって大丈夫です。

こうすることにより、花芽が上部だけにならず、安定したバランスの良い株になります。
用土は100円ショップなどでも購入できる「観葉植物の土」がお勧めです。

4月~10月は緩効性固形肥料を月一くらいのペースでやってもよいでしょう。

 


 

シクラメン

Cyclamen

 

お歳暮などで頂くこともあり、年末年始の定番ですね

 

POINT 1 :黄色い葉っぱはこまめに抜き取る

変色した葉ははさみを使わず、くるっとまわしながら抜き取るようにしましょう。
そのほうが根元からきれいに取れて、切り口から腐ることを防ぎます。

暖かくなってくるとシクラメンは生長を緩め、だんだん水を吸わなくなってきます。
葉っぱ一枚に対してお花一輪といわれていますので、お花も徐々に少なくなってきます。

 

 

POINT 2 :夏越しが肝心 しばらくお休みしてもらいましょう

球根植物のよいところは、休眠できることです。

水遣りは徐々に控えめにしながら、6月からは水やりを断ちます。
そして、日陰の涼しいところで管理しするのですが、
見た目がかなり地味になりますので、どうか存在を忘れないでくださいね。

少しでも雨水があたったり、誤って水を与えると
球根が腐ってしまうので注意してください。肥料も与えません。

20度以下になるまでは、静かに眠っていてもらいましょう。

 

 

POINT 3 :秋口に植え替えを

夏の終わりから秋くらいには植え替えをしましょう。

土は100円ショップなどでも売られている培養度に、吸水がよくなるよう
パーライトを一割ほど混ぜてあげるとよいでしょう。

また、最近はシクラメン専用の土もあり、通販などでも購入することができます。

休眠からさめ、球根から少しでも根っこが出ていれば、夏越し成功です!
植えるときは深く埋め込まず、球根を3分の一くらい出した状態にします。

あまり大きな鉢に入れると、土が多い分加湿になってしまうので注意しましょう。

 


 

鉢花のポイントは「その植物の生まれた環境合わせる」ということです。

この性質あわせた生産者の熟練のノウハウと手間のおかげで、
毎年欠かすことなく、日本の冬の街や、ご家庭彩り加えているという訳です。

 

管理方法だけ考えると、面倒なイメージですが
”ポインセチアはメキシコの日差し”、”シクラメンは中東の雨季と乾期思わせる”。
このコツ抑えるとなかなかおもしろいですよね。

興味のある方はぜひ試してみてください。

 

 

 

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年末年始のご挨拶や御手土産などにも是非ご利用ください。