COLUMNコラム

9月におすすめの花たち

2018.08.30

暑い日が続いておりますが、市場には秋を彩る花がたくさん入荷しています。気温では季節を感じにくくなっていますが、季節のお花を飾って四季を楽しんでみてはいかがでしょうか。オフィスの受付に飾ってお客様を季節のお花で出迎えるのも良いですね。9月は紅葉した葉ものも徐々に出てきて、眩しい夏から少し落ち着いた秋空に似合うお花をご紹介します。

 

ケイトウ マーメイドピンク

もふもふでぐにゃぐにゃの見た目が個性的なケイトウは、なかなか色を安定させて生産することが難しいと言われています。ただ、その分ニュアンスの違う色味を楽しむことができるので一本ずつの表情が楽しめるお花です。

毛糸を連想させるような触り心地の花に見える部分は茎が変化した部分になります。本当の花はフリルの下部に集まっているのです。 そのため、入荷時期によってその部分にタネがびっしりと付いている場合があります。鑑賞期間が終わる頃に黒い粒が落ちることもありますので、気になる方は最初に取り除いておいても問題はありません。

発色の良いピンクやオレンジもありますが、画像のようになんとも言えないアンティークな色も秋らしくて素敵です。

 

紅葉ヒペリカム

普段は赤や黄緑の実がアレンジのアクセントになるヒペリカムは、これから時期は紅葉が可愛らしくて秋の花たちともとても相性が良いです。秩父の標高800m程の地域で生産されており、高齢化が進む中出荷されています。葉がより綺麗に色づく気温が下がるこれからが出荷のピークです。

花を活ける時に、葉物と合わせるとより花が引き立ち、一層季節感を感じられるのでおすすめです。トルコキキョウの紫やダリアのオレンジ、赤などの発色の良い花と組み合わせるだけでぐっと秋らしさを感じられます。

 

ベラドンナリリー ピンクシェード

別名ホンアマリリスと呼ばれるヒガンバナ科の花です。すがすがしい香りと小ぶりのユリのような見た目が可憐。画像は花の中心が白で縁に向かってピンクの筋が入っているピンクシェードという品種です。ヒガンバナと同じく、一本の茎に花が沢山ついていますので、一輪活けるだけでも華やかな空間になります。

英語ではネイキッドレディー(裸の女性)と呼ばれていて、元々球根植物のベラドンナリリーが、花の咲く時期には落葉していることからそのようなセクシーな名前で呼ばれています。そんな小悪魔なお花を旬の秋に飾ってみてはいかがでしょうか。

 

バラ アルヌワブラン

真っ赤なバラも素敵ですが、今日ご紹介するのは外側はグリーン、中心はピンクのコロンとしたなんとも可愛らしいバラです。一輪の中で色のグラデーションが楽しめる珍しい品種”アルヌワブラン”。アルヌワブランというフランス語の意味は「白く輝く磨いた鉄」。ジャンヌダルクが身に着けていた白い鎧を表現するときにも使われる言葉です。芯を持った美しさを感じるバラの品種にピッタリな名前ですね。

単体で飾っても存在感のあるバラですが、花弁のグラデーションに合わせてピンクやグリーンを使えば、他の花と組み合わせてもまとまりやすいです。花屋さんに行けばいつでもあるバラですが、本来の旬は春と秋。これから見ごろを迎える秋のバラにも注目です。

 

ダリア ナマハゲ ミヤビ

細かい花弁が集まり、こんもりとした丸い形をしているダリア。花弁の大きさや咲き方などの違いで、青以外の色が揃っている種類豊富なお花です。甲子園での金足農業の活躍で話題の秋田は、世界的にダリアの育種でも有名で、秋田のオリジナル品種のナマハゲシリーズは、力強い名前の響きとは反対に、可憐で発色がよくアレンジや花束に欠かせないお花です。環境によりますが、見頃が終わってくると花の裏側の花弁の縁から変色してきます。少しずつ花弁を取っていくと黄緑の萼だけになりますが、その萼の色も綺麗でしばらく飾って置けますよ。

涼しい夏の環境がダリアの生育に良いはずの秋田も今年は猛暑。暑さを乗り越えたナマハゲたちをオフィスに飾ってみませんか。