COLUMNコラム
供花の贈り方
2019.02.12
お供えのお花を贈る際、
いつ、どこに、どんなお花を選べばいいのか
迷われる方は多くいらっしゃることでしょう。
供花の種類と贈るるタイミング、
それぞれの相場や気をつけたい点などを紹介していきます。
✔目次
1.枕花
亡くなった人の枕元に飾る花を枕花といいます。
ご遺族の方からいち早く亡くなった報せを受けた、
故人の近親者や特に親しくしていた人が、
個人とご遺族の気持ちに寄り添う花としてご自宅へ贈ります。
訃報を受けてから通夜が始まる前に贈り、
通夜や告別式が会場で行われる場合は
枕花も一緒に移動することが多いです。
色は白い花とグリーンでまとめた「白あがり」が良いでしょう。
相場は10000円程度、
名札をつける際は、大きな名札でなく
小さいカードやハガキサイズぐらいで控えめにつけます。
宛先の名前は故人の名前でなく喪主の方宛に届けます。
2.通夜・告別式へ
ご葬儀へのお花の納品は、各ご葬儀を担当される
葬儀会社に委託手配するのが通常となっております。
というのも、祭壇回りに飾るお花の雰囲気や大きさを揃えるために
喪主様と葬儀会社とのお打ち合わせ時に、金額や商品の選択肢をある程度決められていて、
それを葬儀会社指定の花屋で全て作成するという場合が多いからです。
相場は、個人:10000円~15000円 法人:15000円~ 1基または1対で、
スタンド花かカゴ花のどちらかで、というのが一般的です。
お手配に必要な情報は
・喪主様のお名前
・日時
・斎場のお名前・ご住所・連絡先
上記をお知らせいただければ、お手配代行もいたしますので、
お困りの場合はお申し付けくださいませ。
まずはお問合せフォームより、詳細をお送りください。
※お手配手数料を10%いただきます。
名札をつける際は、送り主様(法人の場合は○○会社+役職+名前)だけを記載します。
社名や役職に英語表記が含まれる場合も、札の向きは縦書きのみで作成されます。
キリスト教の場合は、葬儀会社の手配でなく、教会に持ち込める場合が多いので、
持ち運ぶことができるようにカゴタイプのアレンジメントでお届けします。
仏教で良く用いられる白い菊は、キリスト教ではあまり用いられません。
百合、スプレー菊などはアレンジの中に取り入れられることがありますが、
バラはNGとされています。
札は付けずに贈るのが通常マナーです。
3.後飾りへの供花(葬儀後~四十九日まで)
仏式の場合、葬儀が終了するとお骨は忌明けとなる四十九日までは自宅で一時的に安置されます。
故人の冥福を祈る場所として仏壇の前や部屋の北側もしくは西側に後飾りが作られます。
後飾りは、お葬式に参列できなかった方が弔問してくださる際に、
お参りする場でもあります。
後飾りへ供える用にお花を贈る場合は、
遺影、線香、供物、燭台などといっしょに置かれるので、
コンパクトなカゴタイプが良いでしょう。
色は四十九日を過ぎるまでは、やはり白あがりが一般的です。
相場は5000円~10,000円程度
札は小さいカード、またはハガキサイズで控えめにつけます。
※キリスト教の場合は追悼ミサや昇天記念日まで、神式の場合は五十日祭まで
4.法事
仏式では年忌法要、
キリスト教の場合、カトリックでは追悼ミサ、プロテスタントでは記念式といいます。
4-1 四十九日の法要
四十九日には親族や関係者を招いて法要が営まれます。
法要に合わせて供花を届ける場合は、法要の前日か当日の早めに届けましょう。
※通常の忌明け法要は四十九日に行うのが一般的となりますが、
地域や宗派、状況によっては三十五日で行う場合があります。
贈るお花は枕花と同じく、10000円程度の白あがりのお花が良いでしょう。
名札も小さいカードやハガキサイズぐらいで控えめにつけます。
4-2 一周忌以降の法要
四十九日を過ぎたあとは、「弔う花」から「偲ぶ花」へと変わります。
年忌法要の中で一番大切とされる一周忌の法要(法事)は
葬儀の次にお花を贈ることが多いです。
個人で贈る場合は、枕花程度のもので、
法人として贈る場合は、少し大きめの
15,000~20,000円が相場とされています。
色は白上がりでなく、白を基調に淡い明るい色を混ぜて
少し華やかな色味のアレンジメントにします。
※地域や風習によっては、白基調でなく、明るい色味をふんだんに入れることもあります。
名札はお花にあった大きさものをお付けします。
立札ではなくメッセージカードで、一言添えてお届けするのも良いでしょう。
法要(法事)はご遺族の自宅でなく、お寺で行われる場合もあるので、
お届け先の指定にはご注意ください。
お寺にお届けする場合は、事前にお寺へ確認の連絡を入れる必要がございますので、
注文時に、お寺の住所 + お寺の名称をお知らせください。
5.お墓参り用の花束
お墓に供える花は、一般的には菊など長持ちする花が選ばれる傾向にありますが、
「これでなければならない」という決まりごとはありません。
お墓の左右に花立てがあるので、対になるようお花を供えます。
相場は1束1,000円~1,500円程度です。
霊園や、最近ではスーパーでも出来合いのもを購入できますが、
花屋さんで新鮮なお花を買うのが、長持ちするのでお勧めです。
持ち運ぶ際は1つの花束に見えるよう包装し、
包装を解いたら対になった状態でそのまま花立てに入れられる状態でご用意できます。
故人の好きだった色やお花、よく身に着けていた色などを
入れると良いでしょう。
※キリスト教のお墓の場合は、花立てがないため、
対にせず、白い花を墓石に添えるのが一般的です。
6.おわりに
一般的な供花の贈り方についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
供花は地域や宗教の宗派によって、使われる花やしきたりが違ってきます。
花を贈りたいけど、どう贈ってよいのかよくわからない、
という場合は是非一度ご相談ください。