COLUMNコラム

秋の寄せ植え

2018.10.04

朝晩の風が涼しく、徐々に本格的な秋の訪れを感じられる季節になりました。秋は紅葉など自然が色付き、温かみのある葉や花色が魅力的です。過ごしやすい気候で水やりも暑さに負けずできそうですよね。秋の花苗で寄植えを楽しむのにも良い季節です。植物の成長も夏より緩やかですので、花苗を少し詰めて植えても影響が少なく数種類をひと鉢で楽しむことが出来るのも秋の寄せ植えのおすすめポイントです。

おすすめ花苗

植え付けるプランターや花壇の大きさにもよりますが、花屋や園芸店、ホームセンターでよく見かける3号ポット苗が寄せ植えやすく、苗がコンパクトな分、配置もしやすいのでおすすめします。

 

センニチコウ

ヒユ科センニチコウ属。そのままドライフラワーにもできる、カサカサとした感触の丸花がつきます。背が高く育ちますので、寄せ植えをするときは奥側や中心よりに植え付けると育っていった時のバランスが良くなります。密集して植えすぎると葉が蒸れてかれやすいので風通しは確保しましょう。ピンクや紫、朱色など様々な色があります。ほかの花との色合わせも楽しめますよ。

キバナコスモス

キク科コスモス属。ピンクや紫の秋によく見るコスモスよりぷっくりした黄色やオレンジの花をつける種類です。暑さに強いので秋の少し前から出回ります。やわらかい茎の線と鮮やかな花色が秋空に良く似合いますので、背丈の違う種類の花と植え付けるとキバナコスモスの良さが引き立ちます。

スカビオサ

マツムシソウ科マツムシソウ属。ワインのような大人っぽい紫の花色が秋らしい種類です。四季咲きタイプで春と秋に花を咲かせます。草丈が10~30cmと小ぶりですので、寄せ植えするときは手前の配置がおすすめです。小花を次々と咲かせます。紫系の色が多く、画像はジェラートブルベリーというおいしそうな名前の品種です。

宿恨アスター

キク科シオン属。秋が旬のキクの仲間です。白やピンク、紫があり、花の大きさも大小様々な種類があります。画像は八重咲きのボリュームよく咲くタイプです。花がたくさんつくので、花柄摘みが少し大変ですが、こまめにできれば、華やかな寄せ植えを楽しめます。

レッドフラッシュ

ヒユ科アルテルナンテラ属。和名はアカバセンニチコウですが、千日紅とは違う属になります。コンテナや花壇でアクセントになる赤い葉に白い小花が映える植物で、秋の寄せ植えにひとつ入ると季節感が増します。寒さには弱いので冬腰をさせるなら冬前に寄植えから抜いて、室内で保護できるように根を刺激しないように個別の鉢にとってあげるとよいでしょう。主役で植えるというよりは、オレンジや紫の花と合わせて植えてあげると葉の色も引き立って綺麗です。

ヒューケラ

ユキノシタ科ヒューケラ属。葉色のバリエーションが豊富で寄せ植えのテイストによって様々な色を組み合わせることができます。常緑のため一年を通して育てられるので、花苗を入れ替えて季節を通して寄せ植えすることができます。お手入れは下の古い葉がかれてきたらカットします。耐陰性もあり日陰でも育てられます。グリーンとの相性も良いのでコンテナだけでなく庭の植え付けにも向いています。夏には細かい花を咲かせます。

寄せ植えご紹介

同じ種類で寄せ植えても綺麗ですが、様々な種類を組み合わせると全体の形も自由に変えることができます。また育っていくと花の付き具合がそれぞれ変化する様子を楽しめます。好きなプランターに軽石・培養土を敷き、苗の表面が隠れるように植え付けましょう。画像は横長のプランターですが、3ポットくらいから組み合わせる小さい鉢だと簡単にチャレンジできます。