COLUMNコラム

植物の植え替え方法

2018.08.23

室内に気軽に飾ることが出来る観葉植物は、鉢の中の限られたスペースで生長します。植え替えのタイミングや時期に気をつければ、よりいきいきと植物を育てることができます。

観葉植物の植え替えはいつする?どうやる?

植え替えは、少なからず値を傷めてしまうため植物にとって負担になります。回復力のある6月頃がベストですが、気温が15°C~20°C以上で安定する八重桜が咲いた頃から夏(5月~9月頃)の間がおすすめです。ただし、植物の蒸散量が多い真夏は避けたほうが安心です。また、それ以外の寒い時期や、昼と夜の寒暖差が大きい時期に根をいじると植物が弱ってしまうことがあります。これからの時期ですと、残暑がすぎて9月中に植え替えてあげると良いと思います。

 

植え替えのタイミングはいつ?

下記のいずれかに当てはまるようであれば植え替えのタイミングです。

■購入して2~3年が経っている

■鉢と植木のバランスが悪くなってきている(購入から2倍以上伸びている)

■鉢底から根がはみだしている

■根が盛り上がり土の表面から見えている

■水やりをしても水が染み込んでいかない

■水やりをしてもすぐに鉢底から水が出てきてしまう□新芽が縮れたように出てくる、または新芽が出ない

■全体的に葉が黄色っぽく変色してきている。

いずれかの症状がある植木は鉢の中で根がいっぱいになっている可能性がありますので一回り大きい鉢に植え替えてあげると良いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑鉢底に根が出てきている鉢

 

植え替えには何が必要?

室内で土を扱うのは大変なことですが、道具があれば床などを汚さずに作業することができます。

■園芸シートや新聞紙など(床を保護するため)

■培養土

■鉢底石

■スコップ

■軍手や園芸手袋

■一回り大きい鉢とお皿

■土を鉢内に落とすための棒(30cm位~支柱などでも良いです)

鉢のサイズと土の量はどのくらい?

一般的な植木鉢は直径によって号数が決まっています。鉢のデザインによって深さが異なる場合もありますので直径と深さを確認してから、用意すると良いと思います。

一般的な鉢であれば下記のサイズと培養土の量で足りると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

植え替えの手順

<準備>

※植え替える日程が決まっていれば水やりを少し控えておくと作業がスムーズです。

①園芸シート(重ねた新聞紙やブルーシートなどでも可)を床が汚れないように敷く

②植え替え用の鉢底に軽石2cmくらい、培養土を2~3cmくらい敷いておく。

 

 

 

 

 

 

 

←鉢底に敷く軽石は2~3cmの粒のものが一般的です。

 

<植え替え>

❶植え替える植物の鉢底から根が出てきている場合はハサミでカットする。

❷鉢から植物を抜く。(根が鉢でいっぱいで抜けない場合は鉢をスコップなどで割る必要があります。)

❸下部から1/3程度の古い根や土をほぐす。このとき上部の新しい根を傷めないように気をつけてください。

❹準備した②の鉢にウォータースペースをとって高さを調整する。

❺高さが決まったら周りに土を入れる。

❻下まで土が入るように土を棒で突っついて詰める

❼下にお皿をしき、水やりをする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

植え替えたあと気をつけること

植とえ替えたあと、できれば葉の方も根に合わせて剪定してあげると植物の負担をかけずに育てることができます。植え替え後は少なからず根が傷んでいますので、根からの吸水量が減り、葉からの蒸散量とのバランスを保つように心がけましょう。日当たりがとても良い場所であれば、明るい日陰に移して様子を見るのも良いでしょう。

 

もっと詳しく!どうして植え替えが必要なの?植え替え続けないといけないの?

室内の観葉植物は、鉢の中の限られたスペースで生長します。植物は生長に比例して根が伸びるため、その分のスペースがなくなれば、根詰まりを起こしてしまいます。植物の生長のためには、1~2年ごとに一回り大きな鉢に植え替えてあげるのが理想ですが、オフィスで育てていくとなると限界がありますよね。大きくしすぎても管理が難しくなりますので、これ以上大きくしたくないというサイズまで育った場合は、1~2年ごとに新しい土に入れ替えて、葉と根の数を整理して大きさを維持していくのがおすすめです。種類によりますが、株分けをしてサイズを変えずに増やす方法もあります。

 

おわりに

オフィスやご自宅で長い間育っている植木があったら、植え替えや剪定にチャレンジしてみてください。この先も長く楽しむことができます。

わからないことがあればお気軽にお問い合わせください。

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